メガネのレンズを薄くしたい人必見!メガネのレンズの選び方

最終更新日:2019/01/18

メガネレンズをできるだけ薄くしたい、目が悪い人の夢ですよね。

視力が下がるにつれ、分厚くなるメガネのレンズ、薄くしようとすればするほどレンズの値段が上がりお財布の厚みを減らせば減らすほどその効果は絶大といった感じですが、実はメガネのレンズの厚みをあまり目立たせなくする選び方があるんです。

そのメガネの選び方とは?メガネを薄くする方法や薄いレンズのデメリットを紹介します。

メガネレンズを薄くしたい・・あなたはどっち

視力が悪ければ悪いほど、メガネのレンズが厚くなってしまうことに悩んでいる人も少なくないと思います。特に、近視がひどい場合は、レンズがかなり厚くなってしまい、目も小さく見えてしまうのではないかと心配されていることでしょう。

しかし、実際は目がかなり悪いからと言って、レンズ全体が厚くなってしまうことは殆どありません。近視の人であっても、レンズの横幅が厚くなるだけで、中心は薄くなります。遠視の人はその逆で、レンズの中央が厚くなります。

近視用のレンズはマイナスレンズと呼ばれ、遠視用のレンズはプラスレンズと呼ばれています。マイナスレンズは凹レンズ、プラスレンズは凸レンズとも言います。あなたは一体どちらでしょうか。

近視の場合であれば、レンズが小さくなるようなフレームを選択すれば、それだけレンズは厚くならないということになるでしょう。レンズの形は、縦より横の方が長いが殆どです。この横幅が長くなるほど、レンズが厚くなってしまいます。

通常、メガネのレンズを薄くするには、屈折率の高い、高屈折レンズを使います。しかし、強い度数の人は、できるだけレンズの小さいフレームを選ぶことで厚みを効果的に薄くすることができるのです。高屈折レンズを使うよよりも、薄くなる効果が期待できます。

メガネのレンズを薄くしたいなら自分に合うものを選びましょう

レンズを薄くしたいのであれば、レンズが小さくなるようなフレームを選べば良いというのはおわかり頂いたと思いますが、それが自分の顔の幅や目の位置に合わなければ意味がありません。

快適な視界を得るためには、瞳孔間距離も重要になってきます。瞳孔間距離とは、瞳と瞳の間の距離です。メガネ店へ行けば、機械で測定してもらえるでしょう。

レンズとレンズの中心の距離であるフレームPDは、片側のレンズの横幅とメガネ鼻の間の幅を足したものです。このフレームPDと瞳孔間距離の数値が近ければ近いほど、あなたに合ったフレームということになります。

この値が近ければ、瞳の中心がメガネの中心と近い、合っているということです。これの値が外れてしまうほど、大きなレンズのフレームを使用しなければならなくなり、厚みのあるレンズになってしまいます。単にレンズの小さいサイズのフレームを選べば良いというわけではありません。

メガネはあなたの視力を正しく矯正するものです。自分のサイズに合ったフレームでなければ正しい視力は得られないでしょう。メガネのレンズを薄くしたいのであれば、この瞳孔間距離も考慮して自分に合ったフレームを選ぶのが賢明です。

メガネのレンズを薄くしたいならポイントは屈折率

メガネの処方箋などで、数字の前に「-」や「+」、数字の後に「D」などと記載されているのを見たことがある人もいると思います。「-」は近視、「+」は老眼、「D」はディオプトリと読んで屈指率を表します。

このディオプトリの数値が大きければ大きいほど、度数は強くなります。これは目の屈指率ではなく、あくまでもメガネのレンズの屈指率です。

メガネのレンズを薄くしたいのならポイントは屈指率でしょう。屈指率の高い素材を用いたレンズは薄く仕上がります。

また、レンズの設計には、球面・非球面・両面非球面などといった設計があります。これはレンズの見やすさと薄さによって分けられます。

球面レンズとは、レンズの中心から周辺に向かってカーブしています。昔からあるレンズです。
一方、非球面レンズは、レンズの中央から周辺に向かってのカーブが緩くなっています。そのため、見え方の歪みが少なくなり、レンズを薄くすることができるのです。
レンズの両面を加工した両面非球面レンズを使えば、更にレンズが薄くなります

屈指率が大きい非球面設計のレンズを使うことで、レンズを薄く仕上げることが可能になるのです。

メガネのレンズを薄くすることはできる?加工の方法

近視、遠視にかかわらず、度数の強い人はレンズが厚くなりがちです。近視であれば、レンズの縁が厚く目も小さく見えたり、遠視の場合はレンズの中心が厚くなる為、目が大きく腫れて見えると悩んでいる人もいるでしょう。また、レンズが厚くなれば、その分、メガネ自体も重たくなります。

縁が厚くなる近視のレンズに限りますが、レンズの端を斜めに削るなどの特殊加工をする事が可能です。できるだけ厚くならないようにする加工ができれば、メガネをより美しく見せることができるでしょう。

また、遠視の方は、レンズの直径が大きければそれだけレンズも厚くなってしまいます。レンズを作る段階で、使用するメガネのフレームに合わせた直径の小さいレンズを作るという加工をすれば、レンズを薄く仕上げることができるのです。

左右の度数が違う場合、レンズの厚さや重さのバランスが違ってきますが、その厚さを変わらない様にし重さを整える特殊加工も行うことが可能です。

レンズの厚さが気になる場合は、その様な特殊加工を行うことでレンズを薄くすること以外にも、プラスチックの太いセルフレームを使用することで、レンズの厚みを上手に隠すという方法もあります。レンズ自体が薄くなるわけではありませんが、目立たない様にすることができるでしょう。

薄ければいいというわけではない?メガネレンズの秘密

メガネのレンズを薄くしたいと思っている人は、実際、多いと思います。しかし、ただ単に薄いレンズを選んでしまうと、それだけデメリットも多くなります。

ガラスレンズの場合、薄型レンズになればなるほど、比重も上がります。体積に対しての重さが重くなるということです。ですから、それほど度数が強くない人が高屈折の薄型レンズを選択してしまうと、薄さはさほど変わらないのに逆に重たくなってしまうということも考えられます。

高屈折レンズは、度数が高くレンズがどうしても厚くなってしまうという人にはおすすめですが、度数の弱い人が無理に高屈折レンズを使用する必要は無いでしょう。

また、高屈折レンズになるほど、色のにじみがあり、本来の色に近い色には見えにくくなってしまいます。

この様に、何も考えずただ単に薄くだけすると、高額になるだけでなく様々なデメリットも生じます。

ですから、自分は本当にレンズを薄くする必要があるのかを考えて、この様なレンズにするかどうかを決めるべきです。レンズを薄くするべきか、それともフレームを工夫して上手に厚みを目立たなくするべきか、よく考えてメガネを選びましょう。

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