日本のメガネの産地、福井県鯖江市の歴史とメガネのスゴイところ

最終更新日:2019/10/24

子供からお年寄りまでメガネを必要とする人や、おしゃれでメガネをかけている人もいますね。

あなたはそのメガネの産地をご存知でしょうか?
自分のメガネの産地がわからなくても、日本には有名なメガネの産地があります。

それは福井県鯖江市。一度は聞いたことがある地名でしょうか?

鯖江市ではなんと日本のメガネの9割以上を生産しているというから驚きです。
ではなぜ鯖江市が日本のメガネの産地と言われるまでになったのでしょうか?その歴史を探ってみましょう。

鯖江市のメガネを作る素晴らしい技術や工程、そのクオリティーについてご紹介します。
さすが鯖江市は日本のメガネの産地。めがねミュージアムもありました。

日本のメガネの9割以上を生産する産地の歴史

日本のメガネの産地と言えば福井県の鯖江市という街がとても有名です。
鯖江市のメガネ作りは1905年に厳しい冬の間に農業に代わる産業として伝えられたのが発祥と言われています。

当時は現代のようにテレビやラジオは無いので、情報収集と言えば新聞が主流でした。
新聞は書いてある字が細かいために、視力の低い人は裸眼では読みづらく、大変な思いをしている人も多かったのです。

メガネはそんな方たちの新聞を読むための必需品で、メガネの需要がグンと上がっていた時代でもありました。

次第に、各農家がメガネのパーツごとに分担して眼鏡の製造に携わるようになっていき、鯖江市は市全体が一つの工場のような構図で日本を代表するメガネの産地になっていきました。

鯖江市は日本国内の9割以上のメガネを生産している

職人が素晴らしい技術を持って眼鏡を生産しており、その技術はメガネだけではなく、現代医療の技術や、電子機器などの部品作りなどにも生かされるまでになっています。

日本のメガネの産地が福井県鯖江市に集中するようになった訳

福井県の鯖江市は、雪のない季節はさかんに農業がおこなわれている地域ですが、冬になると雪が降り、農家の収入は無くなってしまいます。

そこで、冬にもなんとか家の中で収入を得られるものはないだろうかと、鯖江市の市議会議員を勤めていた増永五左衛門という人物がメガネ作りを思い立ちました。
そして、メガネ作りに関しては右も左も分からない市民のために大都市のメガネ職人を福井県鯖江市に呼び、技術を学び、メガネ作りという産業を定着させました。

大都市からの職人に従事し、製造技術をこつこつと習得していく中で、メガネ作りの技術はどんどんと向上し、分業や独立も進みました。
市民は一丸となり自分の得意な分野を生かしてメガネ作りを町全体で行っていったために、鯖江市は世界のメガネの産地とも言われるほどに発展していきました。

明治から大正にかけて起こった戦争によって大都市は大きな被害を被りましたが、鯖江市はその戦火を逃れたため、シェアが大都市から福島県の鯖江市に移ったのです。

戦後の高度経済成長が進んでいく中でも鯖江市はメガネの産地としてシェアを拡大し続けます。

その流れを読んだ海外の企業からもメガネの製造依頼が来るようになりました。

1981年、世界初のチタン金属を用いたメガネフレームの製造に成功

チタンは金属アレルギーを起こしづらいので金属アレルギーに悩んでいる人には画期的なものでしたので、世界的に鯖江がメガネの産地として有名になりました。

日本のメガネの産地のすごいところを紹介

メガネと言えば、視力の低い人しか使わない物でしたが、新しい機能を持つメガネが次々に開発されて来ました。

ファッションメガネ

デザイン性の高いおしゃれなメガネを鯖江市が発案すると、メガネはファッションアイテムとしても人々に取り入れられるようになりました。

今でも洋服屋さんに伊達メガネが服と一緒に並んでいますね。
マーケティングも積極的に取り組み、有名なデザイナーや若者向けのイベントとコラボレーションする事で、今でもメガネの魅力を伝え続けています。

花粉症対策メガネ

また、春になると悩む人も多いのが花粉症ですが、花粉症の人のためのメガネというものも作られています。
花粉が目に入らないように特徴的な形をしたものや、ドライアイから守るために保湿効果をつけたものなど様々なものもあります。

ブルーライトカット加工メガネ

今や仕事やプライベートでパソコンやスマートフォンを多用する人は珍しくありませんが、パソコンやスマートフォンの画面から出るブルーライトをカットするメガネも多数開発されております。

鯖江市は市全体が一丸となり、鯖江市のブランドを打ち出すことで、製造だけではなく、販売の仕方やプロモーションなども行っている、世界のメガネの産地なのです。

めがねミュージアムと日本のメガネ作りのたくさんの工程

福井県の鯖江市で行われているメガネ作りは非常に複雑で、メガネ作りにかかる行程は200~300ほどとも言われています。

ですので、自ずとメガネ作りに携わる業者はこの工程の数倍にもなります。

機械で作ってしまえば簡単にたくさん作れるではないかと想像してしまいますが、鯖江市では品質にこだわり、今でも職人が手作業で作業を行っています。
同じ作業でも作業をする人によってやり方や仕上がりが全然違うもので、得意な事も一つ一つ違うのです。

そんな大変な行程を経ているメガネだからこそ、細部までこだわって作られていますので歪みに強く、壊れにくいのです。
沢山の手間と時間がかけられているので顔になじみやすく、たくさんの人に愛されるメガネが作られています。

鯖江市にはめがねミュージアムという、鯖江市のメガネ作りの歴史メガネ作りを体験することの出来る施設があります。
めがね博物館では100年続くメガネ作りの歴史に触れ、有名人が愛用したメガネも展示されており、鯖江市のメガネ作りの歴史と職人の情熱、技術の進化なども学ぶ事ができます。

世界のメガネの3大産地には鯖江市がある

世界のメガネの産地にはどのような国があるのでしょうか。
代表的な3つの国をご紹介します。

まずは、イタリア

イタリアは有名ブランドもたくさんありますが、メガネも有名な産地です。

イタリアのメガネはベッルーノという街が有名で有名ブランドでもメガネの種類がたくさんあるようにファッション性の高いメガネが多数作られています。
そのメガネは世界中で愛され、世界の俳優が愛用しているほどです。

有名な産地、中国

中国は機械での大量生産が主流で、コストパフォーマンスも良く、今や日本の国産メガネのシェアさえも脅かす存在となってきています。
メガネの種類も実に豊富で、国民の意識もメガネにおしゃれを求めるようになってきましたのでファッション性の高い物も製造されるようになってきました。

そして、日本

福井県の鯖江市のメガネは日本が世界に誇る繊細なメガネとしてメガネの世界三大産地に選ばれています。

日本人の技術やクオリティの高さ、細やかさというものはどんな分野でも評価されていますがメガネも同様に世界から評価されています。

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