メガネのレンズには値段の違いがありますが、なぜこんなにも差が出てしまうのでしょうか?私は小学校3年生からメガネをかけていますが、視力がとても悪いから高いメガネになってしまうのは仕方のないことなのだと思っていました。
しかし、ただ視力が悪いことがレンズの値段に直結しているのではなくレンズが高額になるのにはきちんとした理由があったのです。
安いレンズが、悪いものというわけではない理由を紹介します。セット価格で収まらない人はこのようなことがレンズの値段に関係しているので、ぜひチェックしてみてください。
メガネの値段の相場とは?
メガネのチェーン店などの出現によりメガネの相場価格というものは多少の変動を経て現在に至っています。
メガネの値段はレンズとフレームそれぞれの値段を足したものが総額となっています。
大体の値段帯が、
単焦点レンズ(レンズ+フレーム)→約2万円~
累進多焦点レンズ(レンズ+フレーム)→約3万8000円~
くらいのことが多数です。
もちろんこれより廉価なものだともっと安く手に入れることもできますが、基本的にフレームは安いものを選んでいたり、それで十分でも視力のおかげで値段が高くなるということが多いと思います。
レンズのおかげで平均か、もしくはそれ以上の値段を払うことになったという経験は目の悪い私にもよくあることなので、半ばあきらめているのですが、ではなぜレンズの値段は少々お高めと感じてしまうものが多いのでしょうか?
メガネレンズの値段の違いはオーダーメイド制のため
レンズの値段が高いと感じたことのある方はなかなか特殊な視力だったり、乱視と近視のどちらの特徴も持っていたりしませんか?
同じ度数のものでもメガネのレンズの値段は安いものから高いものまであります。
この差をつけている部分はその視力や目に必要な補強の種類、さらに焦点の位置などが個人により変化するため、オーダーメイドのレンズが必要な場合に高くなってしまうのです。
生活の必需品ですので、見え方がいいほうがいいですよね。
となるとオーダーメイドのレンズにしなければ見え方に違和感が残る…という形で値段が高くなってしまうのですが、これは仕方のないことでもあります。
目の状態がひとりひとり違ううえ、顔の形や左右の高さなども個人で大きく差があります。
いろいろな事案に対応できるレンズというものはなかなかありませんのでひとりひとりに合わせてレンズからフレーム、さらには掛ける人の状況や状態に合わせて作り変えていく必要があります。
そのため値段に個人差があり、ものによって変わってくるのですね。
メガネの値段の違いはレンズの性能の違い
さきほどどうしてレンズが高くなってしまうのかをご説明しました。
ですがその文の中には安いものもある、という記述がありましたね。
では値段が安いものも高いものもあるのはどうしてなのか、という疑問が生まれると思いますが、その値段の違いはそのレンズの性能からきています。
レンズの度数が同じでも出来ることがたくさんあるレンズは自ずと値段が上がります。
そうでない場合はお安く手に入りますが、見え方に違和感があったり、なんだか歪んで見えたりと人によっては合わないこともあるのです。
そしてそのレンズの性能は設計によって違います。
レンズの性能を決めているのは『素材』『表面処理』『設計』の3つのポイントです。
それらの組み合わせにより値段が算出されています。
値段によってどんな設計を組み込めるのか、どんな素材を使えるのか、どんな処理が出来るのかが変わってくるため値段も変わってきます。
メガネのレンズの仕組みがわかってきましたか?
メガネレンズの値段の違いはオプション代金
どんな眼鏡を作りたいかでレンズの値段に差が出てきます。
値段を抑えることも大切ではありますが、どんなときに使うメガネなのか、どんな使い方をしたいのかということによってもレンズの選び方は変化します。
例えば多焦点レンズにすることで、よりしっかり見えるようにしたい、パソコンをたくさん使うのでブルーライトをカットできる物がいい、など個人によってメガネに求めるものは変わってくるのです。
そのためそのオプションをどんなものを、どれくらい付けたか、ということも値段が変わってくる要因となります。
メガネをどんな目的のためにかけるのかということで、レンズの内容も変わってきます。
コーティングの種類を変更したり、色レンズを入れてみたり、設計が特殊なものを使ったり、レンズの素材にこだわってみたりと、使う人のニーズに合わせて変化するのがメガネのレンズです。
レンズによる値段変動はこうした細かな部分から起こるのですね。
メガネレンズの調整や薄型にする人は追加料金がかかることも
いつも同じ店でメガネを作ってもらっているけれど、ちょっと気になるお店があるから行ってみたい…というようなこと、メガネを長年かけているユーザーならよくあることです。
こうしたときはメガネを作るときにどんなことをどんなふうに店の人に尋ねるかで、メガネの価格を左右することもあります。
価格を尋ねるときにはメガネ一式をどれくらいから作れるのか、ということを聞きたいと思いますが、ストレートに聞いてしまうと店員さんも売りたい一心でおすすめをしてくれます。
ですがこうしたときに、『このお店ではメガネ一式どれくらいの値段のものがよく売れているか』を尋ねてみましょう。
お店の相場を尋ねる質問になるため、店員さんのおすすめではなくこの店のお客さんがどんなものを購入しているのかを知ることが出来るのです。
宣伝やチラシなどを見て来てみたけれど予算よりも高いものを購入する羽目になったという状態を、お客さんの相場を知ることで防げるのです。
宣伝では2万円前後を提示していてもオプションを付けたことにより高くなってしまうということがあるため、そのお店の相場を知っておくということも購入するかどうかのポイントになるということですね。
メガネを購入する際は価格が変動してしまうことを見越しつつ、ですが予算からオーバーしすぎないようにお店も慎重に選んでいきたいですね。