仕事のときだけメガネをかけているけれど、普段も見えにくくなっているときには常用メガネが必要なのでしょうか?
常用メガネを作るときには、どのような度数にするのがベストなのでしょう。やはりよく見えるように度数はきつめ?
それともあまりきつくしないほうがいい?
度数については、眼科の先生やメガネ屋さんの意見を聞くことも大切ですが、あなた本人がどのようにメガネを常用するかを伝えることが重要となります。
常用メガネを作るときのポイントを紹介します。
使う目的によって常用メガネは度数を考えましょう
メガネは使う目的によって、使い分けるという使い方が推奨されています。
メガネは視力が0.3以上、0.7未満であれば必要なときだけの使用が、0.3未満であれば常用が推奨されていますが、常用するのでも矯正する度数を調節して使っていくほうが目に優しいです。
たとえば、自宅ではあまり広い範囲を見る必要はないため、視力を0.8程度まで矯正してくれるものにして、会社ではパソコン作業や書類を見る機会が多いためはっきりと見える1.0の矯正力と、ブルーライトカット機能がついたものを使うなどの使い分け方で、目を極端に疲れさせることなくメガネを使っていけるのです。
運転するときなどは遠くまではっきり見えている方がいいため、目が疲れすぎないくらいの強めの度数のものを使ったりという、使い分けもできますね。
こうした使う目的によって度数の違うのを使い分ける、というやり方がメガネを常用する視力になった方には一番おすすめです。
常用メガネの度数の決め方
常用メガネをいくつか作るときには、その目的別でどのような見え方をしてほしいかということを中心に、度数を決めていきます。
運転をする場合だと遠方やそれより遠くの見え方に違和感がないか、パソコンの作業用に作るのであれば手元やパソコン画面などをチェックします。
近くを見る作業のためにメガネを作る場合は、その作業を行うときの対象物と自分のいつもの距離を考えて、その上で見えやすいかどうかを考えていくようにしましょう。
パソコン作業であれば、いつも使っているときのパソコンの画面と自分の距離をもとに、どれくらいの度数が見やすいかということをチェックしましょう。
このように何を見たいために作るメガネなのか、ということをはっきりさせておけばどのくらいの度数が一番その作業に向いている度数なのかということも、はっきりと分かると思います。
常用メガネの度数に悩んだときは、そのように考えて度数を決めていきましょう。
常用メガネの度数はきついと疲れる?疲れないメガネの作り方
よく見える度数のものにすると、目が疲れてしまう、という状態。
メガネの度数について考えると、必ずぶつかる疑問です。
視力を1.0以上までしっかりと矯正してくれるレンズは、色々な目的をカバーできるくらいよく見えるので、メガネ店で度数を決めるときなどはよく見えるほうがいいとそうした度数にしてしまいがちです。
ですが、強い度数のメガネは見たい場所によっては、その度数が目を疲れさせてしまう原因になるのです。
度数が低いのも問題ですが、度数が強すぎるのも度数が合わないということになります。
度数の合わないメガネを掛けていることによって、目の疲れなどの症状が出るのは自然なことです。
目が疲れやすいと感じているメガネユーザーの方は、一度かけているメガネの度数を考え直してみましょう。
常用メガネを作るときには自分の意志を伝えましょう
よく見えるメガネがいいメガネというわけではないことは、先述した内容からもわかっていただけたかと思います。
そのメガネを使う人が快適に使っていけることが、メガネにとっても目にとってもいいことです。
楽に見えるように作るには、普段の生活の上でどんなものを見ていることが多いかということを、思い出しながら考えていきましょう。
目的別にいくつもメガネを使い分けるのも目に優しいですが、それが面倒だという方は一本のメガネをある程度、ずっと心地よく使えるものにするようにしましょう。
運転をするときだけ、度数の高いものを使い、通常時にはブルーライトカット機能もあり、目が疲れないくらいの度数でずっと使っていられる、というようなちょっとした使い分けもおすすめです。
どんなふうに見えづらく、どんなふうに見たいのかということが具体的にわかれば、それに合った対処法を店員さんが教えてくれたりもしますので、そんなふうにメガネを作っていくようにしましょう。
メガネが同じ度数でも人のものはかけられないワケ
メガネは度数以外の部分も、その人のために作られています。
メガネのレンズはもちろん度数が違えば、他人はかけられません。
ですが、同じ度数でも他のひとに貸したりということはできません。
それはメガネのフレームは持ち主にとって、心地よいかたちにされているためです。
レンズの度数と同じようにフレーム事態も、それぞれ使う人の骨格や顔のパーツの位置に合わせて何万通りにも変えられているのです。
さらに近視の度数が同じでも乱視が入っていたり、持ち主に見えやすいように持ち主の目に合わせた加工がされているレンズという場合もあります。
こうした理由からメガネは度数が同じでも貸し借りのできない、その人だけのものといえるのです。
人によって目の特徴は違います。
それに合わせて付けられている機能もいろいろあるためメガネの共有はできません。
自分だけのメガネを大事にしていきましょう。