老眼鏡の選び方!年齢別の度数と近点チェック・失敗しない選び方

最終更新日:2018/12/20

新聞や雑誌を読むとき、気がつくと腕が伸びている。スマートフォンの文字が読みにくいなどの症状に頭を悩ませている人もいますよね。もしかしたらそれ、老眼のサインかもしれません。

老眼が始まると、今までの日常生活で問題なく読めていたものが読みにくいと感じたり、不都合に思うことが出てきてしまいます。

ここでは、老眼鏡の度数の選び方や近点のチェック方法・老眼が始まったサインについてお伝えします。自分の症状と選び方をチェックして、目に負担のかからない生活をしましょう。

老眼になるのは自分だけではありません。年齢とともに老眼が始まるのは普通のことです。自分の目の状態に合わせた老眼鏡を選んで、快適な生活を送りましょう。

老眼鏡の度数の選び方の前に、まずは指先で近点チェックを

誰しも徐々に目に衰えが出はじめて、早い人では白髪よりも先に来るのが老眼です。
この老眼がきているかどうかということはなかなか見分けづらいのですが、これを簡単に自分でチェックできるやり方があります。

自分の正確な視力を知るには眼科医にかかってのしっかりとした診察が必要になりますが、老眼を疑っているならこのチェックを行ってみてから病院に行くかどうかを決めても遅くはないと思います。

一番近くでピントが合う場所を『近点』、一番遠くでピントが合う場所を『遠点』と呼ぶのですが、この点を結んだ近点から遠点の間がわたしたちの見えている範囲といえます。
この内の『近点』が見えづらくなってくるのが老眼となるのです。

ではお家で老眼が始まっているかどうかをチェックするときに使用する方法をお伝えします。

自分の目の前、鼻の高さほどのところに手を出します。
人差し指を立てて人差し指の腹が自分に見えるようにします。
それをそのまま引き離していきます。
引き離していくとそのうち指紋がはっきりと見える地点が出てくるはずです。

自分の指紋がどの地点で見えたでしょうか。

この指紋がはっきりと見える位置が老眼が始まっているかどうかのポイントとなります。
一般的にはこのはっきりと見える位置、つまり『近点』が自分の鼻先から30cm以上離れると老眼鏡が必要になる視力といえます。

いかがでしたか?

老眼鏡の度数の選び方。こんな症状は老眼のサインかも

さきほどの老眼チェックでちょっと怪しかった方は日常生活の中でも老眼を指し示すサインが出ていると思います。

日常で見えづらいなと思うポイントをいくつかまとめてみました。
当てはまるものがあるうえに、チェックで怪しいなとなれば眼科を受診することをおすすめします。

日常の見えづらいと感じるシーンと老眼を疑うポイント

  • 薄暗い場所で本や新聞などの小さい黒い文字が読みにくくなった。
  • スマートフォンなどの画面の文字を読むときに遠ざけると読みやすくなる。
  • 今まで読めていた距離で小さな文字が読めなくなってきた。
  • なかなかピントが合わないことがある。
  • パソコンを使用していて目がしょぼしょぼしてくることが多くなってきた。
  • 肩こりや頭痛が長いこと治らない状態が続くようになった。

このようなタイミングで見えにくいと以前よりも感じるようになっていたり、体の不調が続くように慣ればそれは老眼による目の疲れが原因だったりということも考えられます。
日常生活で頻繁に見えにくいというタイミングが起きるならば老眼を疑い、病院を受診したほうが良いです。

老眼鏡の選び方。年齢別の度数の目安

老眼が発覚したらなるべく早い段階で老眼鏡を手に入れておくのをおすすめします。

老眼鏡を選ぶときには度数の目安やポイントとなる選び方がありますので、ご紹介します。

選ぶときには見たいものを対象にして度数を選ぶようにすると効果的ですが、その度数も年齢によって変化していますので、実際に老眼鏡を購入するときに見え方などを確かめた上で購入しましょう。

見たい距離で老眼鏡を選ぶ!

  • 机の上の新聞など
    近点が30cmほどの距離にある場合には一番顔から遠くの位置で見るような構図になりやすいものです。
    これをはっきりと見えるように度数を選ぶなら、個人差もありますが、
    40~55歳ほどまではこの距離で老眼鏡は必要ありません。
    必要になってくるのは56歳~です。
    度数は56~60歳までが+1.0、61歳~は+1.5ほどの度数です。
  • ノートパソコンなど
    新聞などの次に顔から遠くに位置するモニターなどを見るときには、
    50歳ほどまでは老眼鏡を必要としない人が大半です。
    年齢が進むにつれ、51~55歳で+1.0、56~60歳で+1.5、61歳~は+2.0ほどの矯正が必要です。
  • 本やメニューなど
    ノートパソコン等よりも近くで見ることが多くなる本を見るときには、早い人で46歳~55歳ほどで+1.0の矯正を必要とします。
    56~60歳で+2.0、61歳~は+2.0です。
  • スマホなど
    老眼が早く来てしまった人ならスマートフォンを見るくらいの距離で40~50歳で+1.0ほどの矯正が必要になってきます。
    51~55歳ほどで+2.0、56~60歳ほどで+2.5、61歳~は+3.0ほどの矯正が必要になります。
  • 手芸やネイルなど
    スマートフォンよりも顔の近くでの作業になる手芸をするときには40~45歳で+1.5、46~50歳で+2.0、51~55歳で+2.5、56~60歳で+3.0、61歳~は+3.5としっかりとした矯正が必要になってくる年齢に差し掛かっている方も居ます。
  • 模型製作など
    とても細かい作業になるため近くで見ることになるのですが、ここまでくるとなかなか矯正値が大きくなってきます。
    40~45歳で+2.0、46~50歳で+3.0、51~55歳で+4.0、56歳程からは特別注文が必要となる視力になるそうです。

細かい作業に慣ればなるだけ顔の近く、近距離を見ることになるため矯正の度合いも大きくなっていきます。

年齢が上がるとそれだけ見えなくなっていきますので、特別注文が必要なほどの老眼になることもあります。

見たい距離と老眼鏡の度数について

40歳を越えてくると人間の目は老眼と呼ばれる症状が出てくることがあります。
早い人なら30代後半などで既に老眼になってしまっていることもあるほど、老眼の始まりや進み具合には個人差があります。

遅くても50歳を迎える頃には老眼の兆候が現れます。
個人差があるものではありますが、40代で老眼鏡の購入を考えているという方が居ても全くおかしいことではないということになりますね。

先程は見たいもの、見たい地点で老眼鏡の度数をお伝えしましたが、年齢別でどれくらいの度数のものを持っているといいのかということもまとめてみました。

一般的な老眼鏡の度数とその目安

  • 40~48歳…+1.00
  • 45~53歳…+1.50
  • 50~58歳…+2.00
  • 55~63歳…+2.50
  • 60歳以上…+3.00

年齢別に見てみるとこれくらいの年齢でこれくらいの度数のものをかけているようです。
ですがこれにはやはり個人差がありますので、やはり目安くらいに捉えて実際に老眼鏡を作るときには実際に掛けたときの見え方で判断する必要があると思います。

老眼鏡を購入する時の失敗しない選び方

老眼鏡を購入するときは、決して安い買い物ではありませんし失敗しないようにしたいですよね。

まずは選ぶ基準としては見えなくなったと感じている点をしっかり補えるという部分ですが、その次に基準とするのが以下のようなポイントです。

老眼鏡の失敗しない選び方、3つのポイント

  • 既成品との違い。
    老眼鏡は度数がある程度決めっている部分もあるため、メガネ屋さんで購入する形ではなく、量販店などで最初から度数の入ったレンズがついているものが販売されていることもあります。
    ですが老眼鏡を作るときにはその市販されているものとどんな部分に違いがあるのかということを念頭に置きつつ選んでいきましょう。
  • 目と目的に合わせた度数のレンズを選ぶ。
    老眼鏡にも遠近両用レンズや遠用、近用、その中間のものなど様々な種類があります。
    実際にかけてみたりということを繰り返しながら、見え方が一番しっくり来るものを選びましょう。
    あまり無理して度数の高いものを使ったりすると目に負担がかかり、かけていられない老眼鏡となってしまうこともあります。
  • フレームには疲れにくいものを選ぶ。
    フレームの形なども重要です。
    これが顔の形や大きさに合っていないと、こめかみや耳が痛くなってしまったりという問題が起きます。
    フィッティングでなんとかなる場合もありますが、フレームの形によってはそれが難しい場合もありますので最初にフレームを選ぶ時点で慎重に選ぶのも大切です。

老眼鏡を選ぶときにはこうしたことを軸に選んでみましょう。
実際に試して似合うものかどうかを見ていきつつゆっくりと選んでいきましょう。

手元が見えやすい生活を送るためにも老眼鏡は重要なアイテムです。
できるだけ自分にあうものを手に入れたいですね。

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