老眼鏡とルーペにはどのような違いがあるのでしょうか?老眼鏡は年を感じさせるからとかけるのを先延ばしにしてはいませんか?
老眼鏡とルーペは、そもそも使う目的に違いがあります。見た目よりも、自分に合ったメガネをかけることが大切です。
老眼鏡とルーペの違いを確認して、あなたに合ったメガネを見つけましょう。老眼鏡を作るときに役立つポイントを紹介します。
老眼鏡とルーペの違いは表記方法
老眼鏡は老眼を矯正するための度数がついたレンズの入っているメガネです。
ルーペは細かく見たいものを拡大するためのレンズなので、老眼鏡とは種類の違う見え方をします。
老眼鏡は通常のメガネと同じで度数があり、その度数によりはっきりと見える距離、つまりはピントの合う場所が変わります。
ルーペは度数ではなく『倍率』で区別されている
倍率が大きければ大きいほど、はっきりと大きく見える距離、つまりピントが近く、小さければ小さいほど遠くでピントが合います。
ルーペの倍率は特定の計算式で算出されている値である
算出された値が2倍=2倍の距離で大きく見えるため2倍、というような意味合いで示されています。
2倍という表記があるから実際に2倍に見えている、ということではないのです。
このように見え方に違いがある点からルーペと老眼鏡は別のものであるといえます。
ではルーペと老眼鏡に別の部分でも違いがあるのか、ということも紹介していきます。
老眼鏡とルーペの違いは目的と使い方
老眼鏡とルーペには使用用途に違いがあります。
老眼鏡を使う目的
手元などの見たい部分にピントを合わせる力がなくなってきている目に対し、目のピントを合わせる手助けをするというものです。
そのため以前より近くのものが見えづらいと感じはじめた方などに勧められるのはこちらの老眼鏡で、文字がはっきりと見えるようになるという効果を得られます。
ルーペの目的
文字や物体を拡大するために使うものです。
拡大鏡と呼ばれることがあるように、細かいものをよりよく見るためや、細かい作業をするときなどに用いることがほとんどです。
老眼鏡のように文字をはっきりさせる、と言うよりは拡大して見やすくするのが得意なものであるため老眼鏡のレンズとは別のものということになります。
老眼鏡とルーペは使用目的までもが別物であるといえますね。
老眼鏡やルーペの間違った使い方
老眼鏡やルーペは正しく使わなければ、そのアイテムの本来のポテンシャルを引き出せません。
なんとなく、で使いがちなこのふたつは正しく使えばとても便利です。
多い間違いとしては下記のものです。
ルーペを選ぶときにはとにかく見えるように倍率の高いものを選ぶ
これは間違いです。ルーペはさきほど紹介したように、見えるものの倍率ではなくそのレンズのピントの合う距離を示しているため倍率で見え方を選ぶことはできません。
ルーペの倍率のことについて理解できたら、ではルーペでものをみるときにはっきりと見たいときはどうしたらいいかと思う方がいらっしゃると思いますが、そのようなお悩みを抱えているときには『ルーペと老眼鏡の併用』をおすすめします。
まず老眼鏡でものをみるときのピント合わせを手伝ってもらいます。
老眼鏡ではっきりとものが見えるようになったら、そこからルーペを使って見たいものを拡大します。
すると大きく、はっきりと見たいものが見えると思います。
使い方の工夫次第で見たいものをより大きく、よりはっきりと見ることが出来るので、誤った使い方をせず正しく使っていきましょう。
老眼鏡やルーペの違いから自分に合ったものを選びましょう
老眼鏡やルーペを購入するときは店舗で実際に見え方などを確認しながら、どんなときにどんなものをみるときに使いたいかということを店員さんに相談しながら選んでいくのが一番の近道です。
ルーペが必要なタイミングはものを拡大してみたいとき。
手元がぼやけるからとルーペを使うのはなんだか違和感がありますね。
手元がぼやけるという症状なら拡大鏡ではなく老眼鏡が必要
ぼやける、という症状は目がピントを合わせられなくなってきているために起きているので、老眼鏡で焦点を合わせる手伝いをしてもらいましょう。
では針の穴に糸を通したい、というときはどうでしょうか。
これは老眼鏡をして解消する場合もありますが、老眼鏡はものを大きく見せるのではなくピントを合わせはっきりと見せてくれるものです。
こうなってくるとルーペと併用するのがいいような気がしますね。
このようにどんなタイミングでどんなものをみるときに使うのかということが把握できていれば、店員さんもそれに合った商品を進めやすいですし、ルーペや老眼鏡はどちらも同じくらいの価格帯で購入できるものです。
どちらを使うほうがいいか、ということは一度専門家でもあるメガネ屋さんの店員さんに相談しつつ決めていくのがおすすめです。
老眼鏡を選ぶときのコツやポイント
老眼鏡を選ぶときは自分が老眼鏡を使うときのことを考えながらレンズを選ぶ必要があります。
もし読書が趣味で日頃から小さい文字を目にすることが多いのであれば、近くが見えるレンズでいいですし、仕事でパソコンやスマホ、タブレットなどを使う機会が多ければ、近距離から中距離ほどが見やすくなるようなものがいいでしょう。
このように日頃の生活の仕方で選ぶレンズも変化していきます。
これは老眼鏡だからというわけではなく、普通のメガネでも同じことです。
老眼鏡はどれくらいの度合いが矯正できるかということがある程度画一化されているため安く購入できるものもありますが、基本的にはその画一化された中でも自分の生活に適したものを選ぶという点でお店で購入するのが、一番快適に老眼鏡生活をはじめられる方法です。
好きなデザインで似合うフレームで、なおかつ生活のうえで必要になるだろう度数のものを選んでください。
気に入る老眼鏡が見つかることを願っています。