メガネのレンズに傷がついてしまったときの対処の仕方

最終更新日:2019/02/06

メガネのレンズに傷が!?落としたりぶつけてしまったのであれば買い替え時と諦めがつきますが、いつのまにかついてしまった細かい傷は自分で直すことはできるのでしょうか?

細かい傷がついてしまう原因や予防する方法、買い替えのタイミングを紹介します。

できるだけ長く使いたいメガネ、長持ちさせるには思っている以上に大切に扱う必要があるんですね。

メガネのレンズに傷が!残念ながら自分で治すのは不可能です

メガネのレンズが割れたり欠けたりしてしまったのであれば、ここは潔く買い換えるしかないかと諦めもつきますが、まだ小さい傷や浅い傷だった場合は、気にはなりつつも、そのまま使い続けるという方が多いのではないでしょうか?

もちろん、本来の目的は視力を矯正することにありますから、レンズに傷がついたことにより、視界を邪魔したり見え方が変わったりする場合は、そのままにせずになるべく速やかに対処しなければなりません。

小さな細かい傷であれば、自分で研磨して使っても大丈夫では?と思われる方もいるかもしれませんが、これはできれば避けましょう。たしかに、研磨剤入りのメガネクリーナーなどを使えば、傷自体は気にならなくなるかもしれません。ですが、傷の周辺を研磨することによって、レンズ自体が変形してしまい、結果的に今まで自分の視力に合っていたメガネの見え方が変わってしまい、知らず知らずのうちに不調をきたす恐れもあるのです。

傷がついたからと自分で修理しようとせずに、メガネ店に相談することをオススメします。

メガネのレンズに傷がついたら買い替えのタイミング

すでに傷が付いてしまったメガネのレンズは、基本的に修理することはできません。購入後の保証期間内であれば、修理や交換は無料で行ってもらえる場合が多いですが、保証期間を過ぎたあとであれば、レンズを交換する費用がかかることになります。

レンズ交換だけであれば、店頭にレンズの在庫があればほとんどの場合は当日もしくは翌日には交換してもらえるケースが多いですが、レンズの在庫がなかったり特殊な加工が必要な場合は、後日メガネを取りに行くことになります。

一般的には、レンズ1枚あたりの価格は5,000円~20,000円程度ですが、度数やレンズの種類によっては、フレームとレンズのセット価格よりもかえって高くなってしまうことも。そのような場合には、メガネ自体の買い替えを検討してみたほうが良いかもしれませんね。

メガネレンズにいつのまにか傷がついてしまう原因

とくに落としたりぶつけたりはしていないのに、気付けばメガネのレンズに傷が付いているといったことを繰り返す場合は、このようなことが原因かもしれません。

メガネのレンズを下向きに置く

メガネを外した時に何気なくレンズを下向きにして置いてしまうことで、細かい傷を付けてしまっている可能性があります。今後メガネを置く際は、レンズを上向きにするように意識してみてください。

間違ったメガネの拭き方をしている

また、メガネのプラスチックレンズはとても柔らかく、ちょっとしたことで傷がつきやすいものです。よく、汚れたレンズをティッシュや服の裾などでゴシゴシと乾拭きする人がいますが、空気中の細かい粒子をこすりつけてしまい、細かな傷をつける原因にもなりますので、レンズが汚れた際には水で細かい粒子を洗い流してから、専用のクリーナーを使うようにしましょう。

レンズを素手で触る

メガネを付け外しする際やレンズを拭く際などに、メガネフレームを持っているつもりでも無意識にレンズに触れていることがあります。この際も、レンズについていた細かい粒子をレンズに押し付けてしまうことになり、目には見えない細かい傷となることも。

こんな扱いしていませんか?レンズは熱に弱いです

メガネのレンズには、さまざまなコーティングが施されています。レンズに細かい傷ができたように見える場合でも、実は傷ではなくこのコーティングがひび割れているケースがあります。

このレンズのコーティングは熱に弱いため、メガネをかけたままお風呂や温泉に入ったり、ドライヤーをかけたりしてしまうと、コーティングにひび割れは生じてしまうのだとか。真夏の高温になる車中にメガネを放置しないほうが良いと言われているのは、このためでもあるのですね。

コーティングがひび割れて剥がれてしまった場合も、残念ながら自分で再加工することはできません。レンズのコーティングはメガネレンズを作る工場で行われているため、たとえメガネ店に持ち込んだとしても、新たにコーティングをし直してもらうことは難しいのです。

お風呂専用メガネで快適に

視力の悪い方にとっては、ただでさえ湯気で見えづらい温泉の中で、メガネをかけないことに不安のある方もいらっしゃると思います。そんな方のために開発されたのが、「お風呂専用メガネ」です。
本来の視力矯正用メガネとは違って、左右の度数を変えることはできませんが、私の夫のようにかなりひどい近眼の人にとっては、メガネを全くかけないよりは遥かに見えやすいそうです。このメガネにはくもりどめ加工が施されています。また、金属が一切使われていないため、熱に強い材質で作られているだけではなく、錆びる心配もないのがとてもありがたいですね。

メガネで傷がつきにくいのはガラスレンズ

普段から気を付けて丁寧に扱っていても、プラスチックレンズは柔らかい材質でできているため、どうしても傷がつきやすくなります。レンズの傷が原因でレンズ交換やメガネ自体を買い替えることを考えると、比較的傷がつきにくいガラスレンズを選ぶのもオススメです。

子供のうちは視力の変化や成長に合わせて頻繁にレンズ交換をしたり、メガネを買い換える必要がありますが、大人になると視力の著しい変化でもない限りは、なかには10年以上も同じメガネを使い続ける人もいるそうです。

本来、メガネの寿命は2~3年と言われています。メガネを購入する際は、どうしても価格や自分に似合うかどうかだけで選んでしまいがちですが、メガネの買い替え頻度を長くするためには、レンズだけでなく丈夫で扱いやすいフレームを選ぶことも大切です。

長年同じメガネを使い続けていると、さほど度数は変わらなくても、なんとなく見えづらくなったり、掛け心地が悪くなったりすることがあります。フレームを調整しても改善されない場合は、フレーム自体が歪んでいたり、レンズに傷が付いて見えづらくなっている可能性があります。

まだ使えるからと買い替えのタイミングを遅らせていると、目の健康を害する恐れもあります。正しくメンテナンスしながら大切に使いたいものですね。

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