メガネを大切に扱っていても、レンズにキズがついてしまうことがあります。
なぜメガネのレンズは、いつのまにか傷だらけになってしまうのでしょうか?
実は、メガネのレンズは強いようで弱いのです。
日頃、このような扱いをしてしまうと細かい傷がついてしまう原因となります。
では、どのようなことをしたらメガネのレンズに傷がついてしまうのでしょうか?
メガネを置く動作ひとつにしても傷がつきやすい、つきにくいに関係しています。
レンズに傷がついていると見えにくくなる以外に、目の負担も大きくなってしまうので、正しいメガネの扱い方をしましょう。
メガネのレンズが傷だらけになってしまう原因
メガネのレンズが傷だらけになってしまう原因とは、どのようなものがあるのでしょうか?
- 乾拭き
「メガネが汚れたな」と思って、レンズをそのままメガネ拭きで拭くことってよくありますよね。
しかし、これはレンズと傷つける原因になってしまうのです。
というのも、レンズに付いている汚れはホコリやごく小さな砂粒の場合があります。
そういった汚れを水洗いで落とさずに拭いてしまうと、レンズに細かい傷が入ってしまうのです。 - ハンカチやタオルなど、メガネ拭き以外で拭く
手で触った感じだと柔らかく思えるハンカチやタオルは、メガネのレンズにとっては、タワシのように硬い繊維と言えます。
ですので、マイクロファイバーで出来た柔らかいメガネ拭きで拭くようにしましょう。 - レンズを下にして台に置いている
これは、説明をしなくてもご理解いただけるかと思いますが、メガネのレンズを下にしてテーブルなどの台の上に置きますと、摩擦でレンズが傷つく原因になってしまいます。
メガネをこんな場所で使うとレンズが傷だらけに
メガネの扱いの仕方によるものだけではなく、メガネをこんな場所で使うとレンズが傷だらけになってしまいますよ。
- 高温になる環境
メガネは高温になる場所に行くことを想定して作られていないため、気温が50度を超えるとレンズが変質してしまい、コーティングが剥がれたり、ヒビが入るなど、傷がついてしまう原因になってしまいます。
ですので、メガネをかけたままドライヤーを当てたり、夏の日の車のダッシュボードに入れっぱなしにしたり、ストーブやバーベキューの火に近づいたりすると、レンズだけではなく、フレームも歪むことになってしまいます。 - お風呂、サウナ
サウナは気温が高温になりますから、メガネにとって良くない環境なのは理解できるかと思いますが、それよりも室内の気温が低めのお風呂であっても、メガネにとって良くない場所であることは変わりありません。というのも、お風呂ではシャンプーやリンスなどの大きく分類すると洗浄剤の仲間を使いますよね。
それらに含まれる酸性やアルカリ性の成分は、メガネにとっては劣化の原因となってしまうのです。とはいえ、かなり視力の悪い人がメガネ無しで温泉などに入るのは返って危険ですよね。そういった時は、使わなくなった古いメガネをかけたり、お風呂やサウナ専用のメガネが売られていますので、そちらを購入すると良いでしょう。多少の視力のズレがあるかと思いますが、お風呂の間の短時間でしたら問題ありませんので、そういった対策を取るようにしましょう。
水がメガネのレンズを傷だらけに?気をつけたいこの現象
「水がメガネのレンズを傷だらけに?」気をつけたいこの現象についてご紹介します。
メガネを綺麗にする時に最初に水洗いを推奨されるくらい、水はメガネにとって問題のないもののはずです。
それなのに、水がレンズの傷の原因になってしまうというのはどういう事なのでしょうか。
その理由は、「水の拭き残しによって水の跡が残ること」にあります。
よく台所のシンクや、窓ガラスなどに水滴が乾いた後に丸く跡が残ることがありますよね。
それがメガネにも起きてしまうのです。
取れづらい水滴の跡をなんとか取ろうとして強めに何度もこすったりすると、傷の原因になってしまいますし、水滴の跡はカルシウムなどミネラルの小さな粒で形成されていますから、仮にそれが取れても、擦る時にその小さな粒がレンズを傷つけてしまうのです。
また、水の拭き残しだけではなく、石鹸や洗剤などがレンズに付着した場合も劣化の原因となってしまいます。
手に優しいから安心と思っていても、石鹸やハンドソープなどのアルカリ性の洗浄剤はメガネにとっては、白くなるなどの変質の原因になってしまいます。
メガネを洗う時は、台所用洗剤によく使われる中性洗剤のものや、メガネ専用のクリーナーを使うようにしましょう。
メガネのレンズが傷だらけになったものはお店に持っていきましょう
何かプラスチック製品や金属製品などに傷がついた時に、コンパウンドなどの研磨剤を使って傷を目立たなくさせることが出来ますよね。
それはメガネのレンズに対しても出来ることなのでしょうか。
確かにメガネのレンズの中にはプラスチックで作られているものもあり、研磨をすると見た目には綺麗にすることが出来るでしょう。
しかし、それはあくまでも表面的な問題です。
研磨をするということは、レンズ自体を削るという事です。
メガネのレンズはその計算された厚みやカーブによって、その人に視力に合わせたものになっています。
レンズの厚さが例え0.01ミリ変わっただけでも、その見え方に影響してしまいます。
それに、メガネには傷防止加工やUVカットなどのコーティングがされており、それらの効果がコーティングが剥がれる事で無くなってしまうのです。
ですので、メガネのレンズが傷だらけになったものはお店に持っていきましょう。
ちなみに、プロでもレンズの研磨は受け付けていません。
レンズの交換が基本となります。
レンズだけではなくフレームも劣化しているのであれば、新しく買い替えることをおすすめします。
メガネのレンズにも寿命があります、定期検診を忘れずに
メガネのレンズにも寿命があります。
定期検診を忘れずに行いましょう。
仮にメガネのレンズがプラスチックだった場合、その寿命は1年半から2年ほどと言われています。
とはいえ、必ずしも2年経ったから使えなくなるというわけでありません。
そのくらいを目安に自分の度数や、メガネの劣化具合などを見てもらうようにしましょう。
簡単に度数だけでしたらメガネ店に行って、メガネの状態と一緒に見てもらうと良いですが、視力以外に気になることがあれば、眼科に行って医師に相談すると良いでしょう。
そうすることで、レンズの状態だけではなく、自分自身の目の状態を知ることが出来ます。
少し面倒でも、大切な目とメガネを守るためにも、1年または2年に一度は見てもらうようにしましょう。