メガネと老眼鏡の違いとは?老眼鏡とわかりにくいメガネ選び

最終更新日:2019/02/26

メガネと老眼鏡の違いとは?普段メガネをかけている人が老眼になったときには、どんなメガネに変わるのでしょうか?今までのメガネと老眼鏡のどちらも必要となり使い分けるのが面倒という人には遠近両用メガネがおすすめです。

また、老眼鏡というといかにもお年寄りというイメージが強いですが今はそんなことはないようです。

老眼鏡に見えないメガネや老眼鏡を選ぶときのポイントを紹介します。

メガネと老眼鏡にはどのような違いがあるのでしょう

新聞を読んでいたり、スマホの画面を見ていたりすると、なんだか字が見えにくい、これって老眼なのだろうかと、ミドル世代の人なら、多くの人が意識する老眼のサイン。初めて老眼鏡をかけるのは、ちょっと勇気のいることです。老眼鏡と言えば、老人向けの印象がある人も多いのではないでしょうか。

そもそも、近視であれば、老眼鏡が必要がないという噂も耳にします。果たして本当にそうなのでしょうか。近視のメガネと老眼鏡には、どの様な違いがあるのでしょうか。

近視とは、目の中に入った光が網膜より前で焦点を結んでしまうため、網膜にピントが合わなくなった状態です。矯正しない場合は、近くにピントが合いやすくなります。

通常、近くを見る時は、毛様体筋を縮ませ水晶体を厚くすることでピントを合わせをします。加齢によって水晶体が硬くなったり、筋肉が衰えて、水晶体を厚くすることが難しくなった場合は、ピントが手前に合わなくなります。それが老眼です。

近視の人は、メガネを外すと手前が見えやすいため、老眼鏡をかける時期が遅い場合があります。それが、近視の人は老眼にならないと言われている理由かもしれません。

とは言え、近視の人が老眼にならない訳ではありません。近視の人も同じ様に老眼になります。近視の人が、その近視を矯正するメガネをかけた場合、近くをみるときには、ピントを合わせる必要がでてきます。老眼になれば、近くの字は見えにくくなるでしょう。

老眼鏡は、目の調整機能を補助し、見たい距離で近くのもののピントを合わせるものと言って良いでしょう。

メガネと老眼鏡の違いはレンズ

メガネと老眼鏡の違いは、レンズにあります。老眼は、目の調整力が衰えることが原因で起こります。一方、近視や遠視は、目の屈指力の異常が原因で、起こります。ですから勿論レンズも違います。

遠近両用の老眼鏡のレンズには、様々なタイプがあります。遠用、近用の中間の度数で段階的に構成された累進レンズは、レンズ上部分の遠くのものを見るためのの度数から下部分の近くのものを見るための度数へとなだらかに変化していくレンズです。

他にも、5m程度の手元よく見える室内向けの中近レンズや、デスクワークに向いている手元から1m先までよく見える近々レンズなどがあります。

もし、老眼鏡を用意するのであれば、外出時など様に遠近両用の老眼鏡、デスクワークなどのために近々両用のレンズと言ったように、複数の老眼鏡を使い分けるのが理想的な形でしょう。

メガネと老眼鏡の見た目に違いは?老眼鏡とわかりにくいメガネ

昔は、遠近両用の老眼鏡と言えば、近くも遠くも両方見える二重焦点レンズが主流でした。しかし、上と下とで境目が出来てしまうので、老眼鏡をかけているという印象が強くなったり、縁が大きくなるため、メガネのフレームにも制限がありました。

先程も述べたように、現在は、累進多焦点レンズが主流になっています。遠用、中間用、近用と段階的に度数が変化するので、レンズの境目がなく、普通のメガネとの違いがわかりにくくなっているのが特徴です。

一つのメガネで遠くでも近くでも見えるだけでなく、他人から見られても普通のレンズと変わらないため、老眼鏡に見えにくく年齢を感じさせることもないでしょう。なだらかに度数が変わっているので、対象のものが見にくい場合でも、レンズを使う位置を変化させることで見やすくなります。
一方、周辺に歪みが生じやすく、斜めの方が見にくかったり、視界がゆれたりすることあるので、なれるのに時間が必要です。

この累進レンズは二重焦点レンズと違い、縁の大きさも軽減されているため、様々なフレームの中から、好みの物やオシャレな物をチョイスすることができます。

ハーフリムタイプや天地の広いタイプのメガネフレームなら視界を広く取れるので、遠近両用にも最適と言えます。縁無しメガネも、視界を遮らず開放的な感じになり、印象を変えることがないのでオススメです。

メガネと老眼鏡のいいとこ取り?遠近両用メガネ

老眼になると、遠くを見る時にメガネを鼻先にずらして見たり、腕を伸ばして物を見たり、近くを見る時にメガネを外したりすることもあるかもしれません。そんな仕草が年齢を感じさせてまい、なお一層老け込んだ印象にさせるのです。

遠近両用の累進レンズの老眼鏡なら、そんな煩わしさから開放され、視界を移動させるだけで、スマートに手元も遠くも見ることができます。年齢を感じさせることもなく、自然で若々しい印象を演出することができます。車を運転するときにも、わざわざ掛けかえる必要もないでしょう。自然と遠くの標識や信号、手元の計器まで見ることができます。

メガネとそれほど見た目には違いがないというのが、一番の利点であり特徴と言えます。メガネをかけると、知的でカッコよく、素敵にみえるという人も少なくありません。老眼鏡と言えども、この累進多焦点レンズなら、それを可能にすることができるのです。

老眼鏡のフレームやデザインを選ぶときのポイント

累進レンズの老眼鏡は、一つのレンズの中で上下を使い分けることで、遠くも近くも両方を見える様にしたものです。近視と遠視の両方のレンズが分かれて入っていると考えて良いでしょう。よって、天地の幅が狭くなるフレームは向きません。できれば3センチ以上になるフレームを選びましょう。

老眼と少しでもさとられないために、つい若々しく見えるようなフレームを選ぼうとしがちですが、見た目の印象だけで選んでしまうとかけ続けているうちに疲れたり、どこかが痛くなったりすることも考えられます。長時間かけていても、疲れにくいフレームを選ぶということが、快適にメガネを使用するためには、重要になります。

勿論、顔の形や雰囲気にあっていることは重要ですが、かけ心地が良く、ずれにくいものを選ぶのが賢明です。老眼鏡を購入したのであれば、しっかりとメガネ店でフィッティングしてもらいましょう。その点では、老眼鏡もメガネにも違いはありません。

老眼鏡は一度作れば終わりという訳ではありません。老眼は、70歳ころまで症状が進行します。その進行度合いに合わせて、作り直さなければならない事もあるでしょう。市販されている格安の老眼用でなんとか間に合わせようという考え方もあるかも知れませんが、それでは目に負担をかけ、眼精疲労から体調を悪くしたり、症状が更に悪くなることもあるのです。

できるだけ、我慢せず、メガネ店へ出向き、こまめにアフターケアしてもらうことをオススメします。快適に視界が得られてこそ、若々しいあなたでいられるのです。

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