サングラスは偏光レンズと調光レンズどちらがいい?特徴をご紹介

最終更新日:2018/12/10

車を運転するときに、眩しくてよく見えないというときはありませんか?サンバイザーを下げても西日のときには役に立ちにくいこともありますよね。

そんなときに活躍するのがサングラスですが、運転に適したものとはどんなレンズなのでしょうか?よく聞く偏光レンズと調光レンズにはどのような違いがあるのでしょう?

運転に向いているのは?また、釣りやゴルフに向いているのはどちらのレンズなのでしょうか?

目的に合わせたサングラスを選びたいのならなら、偏光レンズと調光レンズの特徴を知ることが第一歩と言えるでしょう。偏光レンズと調光レンズのサングラスについて紹介します。

運転に適している偏光レンズの特徴とは

サングラスを選ぶ時に、デザインだけで決めていませんか?
実はサングラスのレンズには色以外にも種類があるのです。
その種類は、大きく分けると「カラーレンズ」、「偏光レンズ」、「調光レンズ」、「ミラーレンズ」です。

カラーレンズとミラーレンズはわかりますが、偏光レンズと調光レンズは初めて聞いたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この二つのレンズは似ているようで、機能が全く異なるレンズなのです。
そのうちのひとつである偏光レンズは、運転に適しているレンズと言われています。
具体的にどのような特徴があるのか、ご説明させていただきます。

まず偏光レンズには、偏光膜というフィルムが張られており、その偏光膜の役割が、視界の上下や左右の斜めからくる太陽の反射の光をカットしてくれるのです。
ですので、道路や他の車体からくる眩しい照り返しを抑えてくれる便利なレンズなのです。

偏光サングラスのメリット・デメリット

次に偏光サングラスのメリット・デメリットをご説明します。

偏光サングラスは、普通のカラーレンズやミラーレンズと違い、視野が暗くなりすぎないというメリットがあります。
ですので、「反射光の眩しさを抑えたいけど、周囲の景色はハッキリ見えるようにしたい」といったような希望を叶えてくれるものなのです。

例えば、魚釣りをする時に、水面が太陽の光でキラキラしていて、水の中がよく見えない事ってありますよね。
しかし、カラーレンズやミラーレンズですと、水の中まで暗く見えてしまって、水中の魚の姿を確認しづらくなってしまうこともこともあります。

また、他のスポーツなどでも、周囲の人やボールなどが見えづらくなってしまうと困りますよね。
そんな時に偏光サングラスを使うようにするとその悩みを解決してくれるのです。

しかし、使用する上でデメリットもあります。
偏光サングラスをかけたままでカーナビの画面を見たり、スマホの画面を見ると角度によって画面が暗く見えたり、虹色のような色に見えてしまうことがあります。
他にも、車のリアガラスの熱線の当たりに白い丸が点々と見えることもあります。

その他の注意点は、偏光サングラスが熱に弱いという事です。
車に乗るときにだけサングラスをかける人で、車の車内にサングラスを常備するようにしている人もいますが、夏の車内に置くと、車の中が高温になってしまうため、偏光サングラスが変質してしまう恐れがあります。
ですので、出来るだけ車内に置いたままにしないようにしましょう。

メガネとして使うこともできる調光レンズの特徴

もうひとつのレンズである調光レンズについてご説明します。
調光レンズは、メガネとして使うこともできる便利なサングラスです。
その特徴をさらに詳しく見ていきましょう。

調光レンズは偏光レンズと名前が似ていますが、特徴は大きく違います。
その一番の大きな特徴は、レンズに当たった紫外線の量によってレンズの色が変わるという事です。
名前の通り、光を調節してくれるレンズなのです。

具体的にどのような事かと言いますと、紫外線の少ない建物の中などにいる時は、メガネのように透明なレンズで、紫外線の多い外に行くと、サングラスのように色の濃いレンズに変わるのです。
ですので、いちいち太陽の眩しさによってメガネとサングラスをかけ変える必要がないのです。
もちろん外から屋内に入れば、レンズも濃い色から薄い色に戻りますので、安心なのです。

調光サングラスのメリット・デメリット

ひとつで二役の便利な調光サングラスですが、メリットだけではなく、デメリットもあります。

メリットは、なんと言ってもメガネとサングラスの二役を担ってくれるところです。
視力の悪い人は常にメガネをかけていなければいけませんが、普通のメガネだけでは太陽光などの眩しさを軽減することが出来ません。
とはいえ、カバンに余分にサングラスを入れて持ち歩くとかさ張ることもあります。
そんな時にメガネを調光レンズにしておけば、日差しの眩しい外に出てもレンズの色が変化してくれますので、いちいちメガネとサングラスをかけ変える必要がないのです。

対してデメリットですが、まずひとつが、「色が変化するのに時間がかかる」ということです。
といっても、数分ほどのものではありますから、歩いて散歩や買物などをしている人にはそれほど困ったことにはならないでしょう。
しかし、車やバイクを運転している人には問題です。
運転中にトンネルに入ると、レンズの色が濃いままで、瞬時には色が変わりませんから、数分間視界が暗くなってしまい、危険が伴います。
だったらサングラスを外せば良いと考えるかと思いますが、視力の悪い人だとそう簡単にはいきませんよね。

次のポイントは、「レンズの色が紫外線の量によって変化する」という点です。
これは一見メリットのように思えると思いますが、状況によっては必ずしもそうとは言い切れないのです。
というのも、かけている人が「眩しいからレンズの色が濃くなって欲しいな」と考えていても、レンズに当たる紫外線の量が少なければ、レンズの色の変化も少ないものになってしまいます。
ですので、車の窓ガラスにUVカットの加工がされている場合は、レンズの色を濃くしたくても、あまり色が変化してくれないのです。
そういった理由から、調光レンズは車の運転には向いていないと言えます。

他にも、調光レンズは紫外線の量だけではなく、気温によってもレンズの色に影響が出ます。
気温が高いほど色の変化が少なくなるという特性があります。
具体的にどういう事かと言いますと、冬のスキー場では色が濃く変化するのに、夏の気温が高い時にかけると、冬の時ほど色が濃くならないという事です。
ちなみにその気温の目安は30度です。
30度を超える日ですと、調光レンズは思ったより濃くならないと考えると良いでしょう。
とはいえ、レンズのUVカットの機能自体は無くなっていませんので、目を紫外線から守ることは出来ます。
また、調光レンズも高温には弱いので、熱くなる場所には置いたままにしないようにしましょう。

偏光サングラスと調光サングラスで迷ったときは

偏光サングラスと調光サングラスで迷ったときは、どういった点で考えると良いのでしょうか?

まず最初に考えることは、「どんな場面で使うか」です。
スポーツや運転の時にかけることを考えると、照り返しを防ぎながら周囲の様子も見ることが出来る偏光サングラスがおすすめです。

もし、使う場面がスポーツなどではなく、散歩の時や旅行で主に徒歩で移動するという人は、メガネとサングラスをかけ変える必要のない調光サングラスがおすすめです。
また、人を驚かせるのが好きだという人は、レンズの色を紫外線によって変化させて、一緒にいる人を驚かせるということも出来ますよ。

また、度入りのサングラスは高価ですので、予算的に悩んでいるという人は、持っているメガネに上からつけることの出来るサングラスもありますので、そういったものも検討してみると良いでしょう。

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