メガネの正しい洗浄の仕方や使える洗剤を紹介します

最終更新日:2018/11/13

メガネが汚いからといって、ティッシュで拭いたりTシャツで拭いたりしてはいませんか?その行為はメガネのレンズをキズつけてしまっている可能性がありますよ。

では、眼鏡の洗浄はどのようにしたらいいのでしょうか?メイクや皮脂がレンズについてしまったときには、このような手順で洗いましょう。
また、洗うときにはメガネにあった洗剤を使わないとせっかくのコーティングが剥げてしまいます。

お風呂でメガネを洗っている人は、要注意です。正しいメガネの洗い方や洗う頻度、キズをつけないメガネの扱い方を紹介します。

正しいメガネの洗浄方法や洗剤について

メガネに気を使っていても、気づいた時にはレンズが汚れているなんてこと、ありませんか。
レンズには、空気中のホコリや花粉が付着したり、顔から出る皮脂や汗や涙が瞬きをした際に、わずかに飛び散り、メガネ汚れの原因になります。まつげがレンズに当たって汚れることもあるでしょう。

メガネの洗浄方法はとても簡単です。ですが、やっては行けない方法もあります。正しい方法で洗浄しなければ、レンズやフレームに傷がついてしまいます。

メガネを洗うときに、メガネを外すたため、良くみえないこともあるとは思いますが、間違った方法で行うと細かいキズがついてしまいます。

正しいメガネの洗浄の仕方を紹介します

  1. まずは、水道水を使ってホコリや花粉などを軽く洗い落としましょう。水道水を使わずに、先に乾拭きをしてしまうと、レンズに細かいキズが付くので絶対にやめましょう。
  2. 水道水で洗い流す時は、必ず水で行って下さい。
    レンズ表面には、反射防止や汚れをつきにくくするホーンティング加工が施されています。お湯で洗ってしまうと、ダメージを与えコーティングを剥がしてしまいます。洗う時は、流水でレンズがフレームの汚れを落としましょう。洗面器に水をためて洗ってもかまいません。
  3. 鼻パッドの部分は、皮脂がついているので、指で水を押し流すように丁寧に洗います。
    耳にかけるつる部分は、指で摘むようにしてスライドすると、汚れが落ちます。
  4. レンズについた、皮脂汚れや化粧の汚れがある場合は、水道水だけではなかなか落ちないこともあるでしょう。
    そのようなときは、台所用の中性洗剤を1滴、レンズに落として、指で優しくゆっくりとレンズの中心から外へ、円を描くように洗いましょう。
  5. フレームや鼻パッドに洗剤がついても問題はありません。
    酸性やアルカリ性の洗剤は絶対に使用しないで下さい。洗剤で洗い終えたら、水道水で洗剤が落ちるまでしっかりと流しましょう。フレームについている汚れが取れない場合も、コレできれいになるはずです。すすぎが終わった、ティッシュペーパーやきれいなタオルなどで、力を入れずに、水滴が残らないように丁寧に拭き取ります。レンズだけでなく、フレームの隙間や鼻パッドなどの細かい所まで汚れがないか確認しながら拭き取って下さい。フレームのネジ部分は水分が残っているとサビの原因になってしまいます。注意して拭き取りましょう。

メガネの洗浄に使える洗剤について

もちろんメガネの洗浄に使う洗剤は、メガネクリーナーが一番適切です。中性のスプレータイプのメガネ用洗剤を使えば、レンズにも安心して使用できるうえ、擦らずに汚れが落とせるため、レンズに傷がつく心配もありません。

しかし、メガネを洗浄しようとしても、メガネクリーナーが家にないという人もいるでしょう。そのような場合は、台所用洗剤でも代用できます。

まず、台所用洗剤の裏面を見て中性かどうかを確認しましょう。中には、弱酸性や弱アルカリ性のものも存在します。除菌ができる台所用洗剤の中には、クエン酸配合であったり、中性でないものもあるのです。クエン酸が配合してあると、弱酸性になっている場合があります。また、洗顔石鹸は弱酸性であることが殆どです。洗顔石鹸はメガネ洗浄には不向きです。

このように、酸性やアルカリ性であり中性でないものは、汚れが落ちにくいだけでなく、レンズに傷やひびがあると、そこに染み込み、レンズのコーティングを落としてしまう恐れがあります。必ず台所用洗剤を使う場合は、中性かどうか液の成分を事前にチェックしてから使用しましょう。

メガネの洗浄に使ってはいけない洗剤

メガネの洗剤に使ってよい洗剤は、中性のものです。逆に使ってはいけない洗剤は、中性以外の、酸性やアルカリ性のものになります。

誤って酸性やアルカリ性の洗剤を使用してしまうと、レンズに細かな傷やヒビが入っている場合、そこから洗剤が染み込んで、コート膜を浸食し、膜を剥がし兼ねません。

酸性洗剤には、弱酸性のものと酸性のものがあります。酸性の洗剤は、水垢や黄ばみなどカルシウムやタンパク質の汚れを取るのに適しています。ですから、石鹸やボディーソープなどは弱酸性のことが多いでしょう。クエン酸なども酸性の性質を持ちます。しかし、これらはメガネの洗浄には適していません。
洗濯用の色柄に使える漂白剤は酸性ですが、そのような物も絶対に、メガネには使用しないで下さい。

アルカリ性の洗剤といえば、油汚れや皮脂汚れ、垢などのタンパク質汚れに強いのが特徴です。自然や体に優しい洗剤としてよく使われている重曹も、アルカリ性です。自然に優しいのだからメガネ洗浄にも使用して良いのではと思いがちですが、重曹は中性ではないため使用してはいけません。

特に重曹はアルミには使えません。万が一、メガネフレームがアルミ製だった場合、アルミとアルカリが反応して水酸化アルミニウムができ、白く粉を拭いた状態になってアルミが腐食してしまいます。腐食がひどくなると、壊れたり、穴が開いたりすることも在るため、絶対にアルカリ性の洗剤は使用してはいけないのです。

メガネの洗浄はどのくらいの頻度でするべき

メガネの洗浄はどのくらいの頻度で行うべきなのでしょうか。毎日行っても良いのでしょうか。気になるところだと思います。

結論として、毎日、汚れるたびに洗浄しても構いません。
特に鼻パッドや耳にかけるつるの部分は、肌に直接触れる場所であり、皮脂汚れがついてしまいます。毎日行った方が衛生的と言えます。

しかし、それはフレームにもよります。革やべっ甲、木製の天然素材を使用したフレームは、水に弱く、水で洗浄するとと劣化に繋がります。それぞれのフレームにあった方法で行うべきです。

水洗する時の注意点としては、金具が錆びないようにすることです。メガネに青いカビのような物がついている場合も在るでしょう。コレはカビではなく、緑青というサビです。サビの原因は水分もありますが、汗や塩分、皮脂汚れも関係しています。

水で洗浄すると錆びてしまうと気にしている人もいるかも知れませんが、皮脂や汗などで錆びてしまうのなら、しっかりと洗って水分を拭き取った方が、サビ防止に繋がります。
メガネの洗浄の頻度は人それぞれでしょう。しかし、出来れば毎日1回以上行うことがベストです。

折角、お風呂に入って、体や顔をきれいにしたとしても、メガネに皮脂汚れが残っていては、メガネを再びかけたときに、また顔に汚れが付きかねません。特に耳や鼻パッドが汚れているときは不快に感じることもあるでしょう。

毎日、丁寧にメガネを洗う必要はありませんが、軽く水洗いしてティッシュで拭き取りくらいは行うべきでしょう。

ついついしてしまうメガネのNG行為をやめよう

メガネが汚れていると気づいた時、ついついティッシュや洋服の端で拭いてしまうという人もいるでしょう。

ゴミがついたまま、乾いているティッシュで拭いてしまうと、レンズがフレームに傷がついたり、コーティングを剥がしてしまうこともあるでしょう。

特に、レンズを拭くのにティッシュを使う人は多いと思いますが、ティッシュは硬い繊維でできているため、小さなホコリが吸着しやすく、強くこすれば傷がつきます。ですから、一度、水でゴミやホコリを洗い流してから、ティッシュで水分を拭き取り、メガネ拭きで優しく拭くのが適切な方法でしょう。汚れが落ちにくい時は、中性洗剤を使用しましょう。

メガネに傷を付けてしまうNG行動は、他にもあります。ついついやってしまいがちですが、これを注意するだけで、もしかしたら、傷やよごれを減らせるかもしれません。

面倒だからとポケットに入れてメガネを持ち運んでいませんか。メガネをポケットに入れてしまうと、フレームが型くずれを起こすだけでなく、傷もついてしまいます。メガネが落ちて破損することも考えられます。持ち運ぶ時は、面倒だとしても、メガネケースに入れて持ち運ぶべきです。

メガネを使わない時、あなたはどのように置いていますか。ついその辺に何気なく置いたメガネ。気づいた時には、レンズが下になっていたり、どこかに転がり落ちていたりしてはいませんでしょうか。

メガネを使わないときには、フレームが開いたままで、レンズの上部を下にした状態で置くのがベストです。かけたり置いたりするたびにフレームを開閉すると、ネジが除々に緩んできます。レンズに傷を付けないためにも、メガネスタンドやメガネケースに入れない場合は、この置き方を試してみてください。