サングラスにも調整が必要。
テンプル(つる)の部分が耳と顔幅にフィットしないと、サングラスがすぐにずれて掛け心地がよくありません。
また、買った時に違和感はなかったけれど、使い続けているとだんだんと掛け心地が悪く感じられて…と、感じている人も多くいます。
メガネのフレームは『弱い』ので、丁寧に扱わなければあっという間に歪んでしまうのです。
基本的には、眼鏡店へ持ち込み、プロの技で調整してもらうのが一番ですが、ちょっとした不具合は自分でちょっと治すことができないのかな?と思ってしまうのは当然のことです。
ですから、今回ご紹介するのは、サングラスのちょっとした掛け心地の悪さを解消するヒントであり、しっかりとした調整やメンテナンスはやはり眼鏡店へと行かれるのがよいかと思われます。
サングラスのテンプルを調整する。狭くしたい時の方法とは
サングラスの掛け心地が悪くなってしまったら調整を加えますが、セルフでの調整はなかなか難易度が高いかもしれません。
自分で行うと折れてしまったりという悲しことが起きやすいですし、変色などの可能性も考えられます。
それを念頭においた上でセルフでの調整にチャレンジなさるのであれば、以下のような方法をお試しください。
テンプルを狭くしたいとなるとテンプルの前にある折れ曲がる部分のテンプルが当たるところを伸ばして応急処置といった形が一番現実味のある調整方法です。
使用する道具は、
- 瞬間接着剤
- プラスチックの板
- 白化防止剤
の3つです。
プラスチックの板をメガネのつるの太さを同じ大きさに切り、テンプルの当たる側のところにきれいに接着します。
ちょっと高さをつけることでテンプルが狭められるという仕組みになります。
それだけの作業ですが微細な動きが必要となるのでピンセットなどがあったほうが作業がしやすいと思います。
接着したら白化防止剤をかけて1日置きます。
加熱して無理にフレームを曲げるよりは確実な方法ですが、時々取れてしまったりよく見れば跡がわかってしまったりもするので本当に応急処置的なものですね。
サングラスが合わないと感じたら調整しよう!テンプルや鼻パットの調整で快適なサングラスを
サングラスがずり落ちてしまったりということが多発するならば、テンプルや鼻パッドを見直してみてください。
鼻パッドを自分の鼻の形や高さにあったものにしたり、角度を少し調節するだけでもずり落ちないようになると思います。
鼻パッドの形にもいろいろなものがあるのでメガネ屋さんで相談してみるのもいいと思います。
テンプルの調整については耳にかかる部分をうまく頭の形に沿うようにするだけであまり落ちてこないような仕組みに出来るはずです。
セルフレームのものであれば40℃のお湯につけてじんわりとあたためてから、ゆっくりと折らないように調整を加えればきれいに調整できると思います。
ですがかけてみた時の状態などは自分以外の人に見てもらわないとわからないため、この調整も不安であればお店にいって、プロに行ってもらうようにするのが一番だと思います。
サングラスの掛け心地を快適なものに。4箇所の調整でオーダーメイド級の心地よさを
サングラスの掛け心地を良くするには、
- 光学的要素
- 力学的要素
- 美的要素
の3点からサングラスの調整を行っていく必要があります。
サングラスをうまく顔にフィットさせるには、
- 鼻パッド
- レンズの傾斜
- モダンと呼ばれるつるの先、耳にかかる部分
の3つを上手く調整していく必要があります。
鼻パッドがうまく鼻にひっかかり、心地よく固定されている状態で、なおかつレンズの傾斜が目に見えやすい角度を保てるように、モダンがうまく耳にかかっている必要があります。
メガネの調整は人によって様々なので正解というものがありません。
掛け心地が良ければそれが正解となるのですが、外から見たときに美しい形になっていることも重要です。
鏡や写真で確認しながら調整を加えて行きましょう。
サングラスの調整。フレームに使われている素材によって調整の仕方が違う
サングラスの調整はフレームに使われている素材によって調整の仕方を変えていきましょう。
サングラスの素材はまずメタルフレームか、セルフレームかによっても大きく変わってきます。
『メタルフレームの種類』
- 純チタン
- ニッケル合金
- βチタン
- NT合金
- ゴムメタル
『セルフレーム(プラスチック)の種類』
- アセテート
- セルロイド
『特殊フレームの種類』
- エクセレンスチタン
- カーボチタン
- べっ甲
- 金
- バネ蝶番
『メッキの種類』
- IPメッキ
- 金張り
どんな種類の素材のフレームがあるかということを羅列してみました。
このようなどんな素材でフレームが作られているかということは、テンプルの内側部分に書いてあります。
これらの中でセルフレームのもの以外はあまり自分で手を加えないほうが良いかもしれません。
金属のものであれば多少の調整はできるかもしれませんが、無理に力をかけすぎるのはどの素材でも禁物です。
あたためて調整できるのはセルフレームのものだけになりますので、なるべく自分での調整はセルフレームだけのとどめておきましょう。
そのサングラス、あなたにしっかりと合っていますか?
サングラスのフレームの形やレンズの大きさなどには、顔の形や大きさに似合うものとそうでないものがあります。
さらに似合う云々だけでなく、調整をしてはじめて自分に合うサングラスとなるという状態になります。
店頭に並んでいるものをメガネ屋さんなどで購入した場合には、調整を行ってもらえている場合もありますが、通販などで購入したものの場合は調整される前のフレームの状態のままということになりますのでずり落ちてきたり、合わなかったりということが多発します。
サングラスが合っている状態かどうかということは、いくつかのポイントを見ることでチェックできます。
サングラスが合っているかのチェックポイント
- サングラスを掛けた状態で顔を大きく左右に振ってみて、ずれていないか。
- サングラスを掛けた状態で鏡を正面から見たときに、顔に平行にサングラスがかかっているか。
- サングラスを掛けて正面から鏡を見たときに、レンズの中心ほどに瞳が収まっているか。
- サングラスを外して観察したとき、テンプルの左右の高さがずれていないか。
- サングラスを掛けて耳の後ろに来るテンプルを触ったときに、テンプルの先端(モダン)の部分は耳の付け根に沿って曲がっているか。
これらのチェックポイントをどれかひとつでも外していたらしっかりとした調整が必要ということになります。
サングラスが合わないと感じるのはテンプルだけが原因ではない
サングラスが合わないと感じている原因には3つあります。
- ずれないサイズ感のものを選んでいない
- ノーズパッドの調整が行き届いていない
- テンプルの角度が調整できていない
この3つができていないとサングラスはどうしてもずれてしまいます。
サングラスが合わない場合は選定の時点でポイントをチェックし損ねてしまっています。調整でなんとか出来る範囲というときはいいですが、調整できる部分以外に合わないというところがあると大変難しいです。
合わないサングラスを選ばないよう、サングラスの失敗しない選び方についても知っておきましょう。
サングラスの正しい選び方
ずれないサイズ感の見極め
サングラスを選ぶときにまず見るのがレンズの大きさだと思います。
サングラスの適切なレンズの大きさは人により違いますが、共通していえることが、『サングラスの横幅が顔からはみ出さない』ことです。
まずこれを目安にサングラスを選びます。
ノーズパッドの調整
ノーズパッドの一点だけが過度に鼻に当たっていたり、均一に乗っていないという状態を避けましょう。
購入時に販売店で調整してもらうことなども可能ですので、『ノーズパッド全体が鼻に均一に当たっている状態』を作りましょう。
テンプルの角度
耳にかかる部分のテンプルの角度をしっかりと調整しておかないとずれは生じやすくなります。
そのため自分で調整が可能なフレームなら自分で、もしくは購入店で調整を行ってもらい耳の形に沿わせるような状態を作っておきましょう。
これらを気をつけてサングラスを選んでいくとずれにくいものになると思います。
購入店なども頼りつつ状態を見ながら自分のサングラスをいい状態で保っていきましょう。